お知らせ

2016年07月23日

訪日外国人数が過去最高:観光先進国を実現

今週、1月から6月の訪日外国人旅行者数が上半期として初めて1000万人を上回る1171万人となったことが発表されました。

昨年の同時期と比べて28%増と今年に入っても引き続き堅調に増えています。

6月として過去最高の199万人、前年比で24%増となり、熊本地震直後の5月15%増から勢いが回復しつつあります。

また、円高の影響などにより一人当たりの消費額は減少したものの、上半期の訪日外国人旅行消費額は1兆8838億円となりこちらも過去最高を更新しました。

これは、ビザ緩和、消費税免税制度の拡充、航空ネットワークの拡大、入国手続きの迅速化や継続した訪日プロモーションなど、観光立国を目指す安倍内閣の政策が功を奏した結果です。

さらに高いレベルの観光立国の実現のために、安倍内閣では今年の3月に「明日の日本を支える観光ビジョン」を策定し、2020年4000万人という高みを目指して総合的に政策を進めているところです。

そのひとつに「MICE誘致の促進」があります。

MICEとは、企業等の会議や報奨・研修旅行、国際機関・団体、学会等が行う国際会議、展示会・見本市など、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。

国内外から多くのひと、ものを呼び込み、観光客に比べて滞在日数も長いことから、裾野の広い経済効果があります。

大規模MICE施設のひとつである、パシフィコ横浜が今年25周年を迎え記念する式典が開かれました。

公務のために残念ながらビデオメッセージでの参加となりましたが、西区の市会議員として計画段階から携わり、空き地が目立つ当時のみなとみらいを思い起こすと、大変感慨深いものがあります。

稼働率が低く苦しい時期もありましたが、みなとみらいの成熟とともに稼働率も上がり、APEC首脳会議やアフリカ開発会議が開催されるなど、パシフィコ横浜は今や日本を代表するMICE施設として重要な役割を果たしています。

2020年には隣接地に、新たな施設が建設される予定であり、さらなる効果が期待できます。

また、赤坂迎賓館では今年の4月から、京都迎賓館も今月21日から一般の方々に公開して好評を博していますが、新たな試みとして企業にも開放することを決めました。

ヴェルサイユ宮殿をはじめ、世界では、民間企業が適切な料金を支払ってレセプションを開く例が数多くありますが、日本ではこれまで認められてきませんでした。

その初めての事例として来週、メルセデスベンツ日本によるイベントが赤坂迎賓館の前庭で催されます。

国が行う外交だけでなく民間での国際交流や、最先端の技術を紹介する場として、魅力にあふれる迎賓館を活用したイベントは、日本の魅力を世界に発信する絶好の機会となると考えています。

こうした観光資源の新たな活用など、一つひとつの政策を着実に進め、「観光先進国日本」を実現してまいります。